✽r∞trip|ルートリップ✽
ここは本当に日本か!?
本州から”わずか15分”、往復たった560円でそんな感覚に陥る事ができる島があるんです。
それは、瀬戸内の『直島』
現代アート・建築が楽しめる島として近年人気のスポットになっていますが、そこで待っているのは島独自のゆったり流れる贅沢な時間です。
様々な国籍の人が、そんな時間を過ごす瀬戸内の小島
そこはもう日本ではなく、SETOUCHIでした。
▼僕が行ってきた時の動画です
世界が選ぶ今年行くべき場所で第7位の瀬戸内
直島は、今日本の観光地で世界から最も注目を浴びているエリア”瀬戸内の島々”の一つです。
瀬戸内国際芸術祭2019が4月26日から開催される事もあり、注目を浴びる直島、豊島、犬島などの瀬戸内の島々「Setouchi Islands」は、
ニューヨーク・タイムズ紙が今年発表した「52Places to Go in 2019」(2019年に行くべき52の場所)で第7位に選ばれました。(52の地域のうち、日本国内では唯一選出)
また、近隣のスポットとして、しまなみ海道のサイクリング、ウユニ塩湖のような写真が撮れるフォトジェニックスポットの父母ヶ浜、広島平和記念資料館のリニューアルオープンなどもあり、目が離せません。
なかでも、個人的に以前から気になっていた直島を、機会があったのでノープランで訪れてみました。
ノープランで話題の”直島”を訪れてみた
旅の出発地点 宇野港(岡山県)
今回の直島へのアクセスは岡山県側から。直島へは高松港(香川県)からも渡る事ができますが、地理的に岡山県の方が近く、移動時間も短いため、本州から訪れる場合は宇野港からのアクセスがオススメです。
港に着いたのが9時30分頃。港そばの駐車場に止め、歩いて船乗り場へ。この時間から乗船できる船は、10時ちょうど出航の旅光船タイプでした。1時間に1本は運行しています。
この船に乗って、わずか15分で直島へ行けるんですね!しかも、たったの往復560円で!!ちなみに、フェリータイプは↓になります。
乗船場で往復チケットを購入し、乗船開始まで15分ほど時間があったので、港周りを散策することに。
宇野港では、ゴミや廃材を用いたアートがそこらに展示されています。
乗船までの時間を持て余すことはなさそうですね。
直島の全てが始まるターミナル 宮ノ浦エリア
小さな島のターミナルとは思えないほど、立派な建物は海の駅「なおしま」。ここで”直島エリアマップ”をゲットし、宮浦港付近をちょっとだけ散策することに。
ターミナル裏の広場には、直島玄関口の象徴とも言える草間弥生の作品「赤かぼちゃ」がぽつんと佇んでいます。他にも、港付近にあるいくつかのアート作品が直島トリップの期待感をつのらせますね!
島内移動は、直島を体全体で感じるレンタサイクルがオススメ
天気もいいので、島内の移動はレンタサイクルに決めました。特に予約はしていませんでしたが、宮浦港のターミナル向かい側にあるレンタルサイクルショップへ。(3店舗ほどあります。)
島内の主要エリア間は自転車で15〜20分もあれば移動でき、駐輪場もいろんな所に用意されているのでとても便利です。島内一周もできちゃいます。
今回はこのお店で。最も安価な変速なし自転車(300円)、変速あり自転車(500円)は全て出払っていたので、1,000円の電動アシスト自転車を借りることに。(この電動自転車、正解でした!島内は坂道が多い。。。。)
このショップでは100台以上の自転車を保有しているので、繁忙期以外は予約がなくても、すんなり借りる事ができそうです。
とは言っても、数には限りがあるので、事前予約がオススメです。
ちなみに、島内移動手段は、
自転車>バス>自動車>徒歩の順で多かった気がします。(雨でない場合)
まずは地中美術館やベネッセハウス ミュージアムの美術館エリアへ
電動自転車をレンタルして、さっそく今回の旅のメインである美術館エリアへ。僕の前をご年配のグループや、若い女性のグループが自転車で走っています。島内では頻繁に自転車に乗った観光客とすれ違います。
まるで、遊園地のアトラクションが始まったかのような気分です。
おっと、さっそく坂道がやってきましたね〜!でも大丈夫。
電動自転車なので、楽ちんです!坂が結構急なので、宮ノ浦エリアから美術館エリアへ自転車で行く場合は、電動自転車でないとしんどいですね。。。
電動自転車なら、坂道なんて気にせず、瀬戸内の絶景を楽しむ事ができます!
車でも十分楽しむことはできますが、自転車で風を切って走るのは最高です!車もそれほど多くはなかったので、のんびり自転車の旅を楽しむ事ができました。
ただし、直島には車や自転車の通行が禁止されているエリアがあるので注意しないといけないけません。
それが、地中美術館、李禹煥美術館、ベネッセハウス ミュージアム、つつじ荘(草間弥生の「南瓜」のあるエリア)を結ぶルートです。
この区間は無料のシャトルバスが随時運行しているので活用しましょう。
地中美術館は島内唯一の予約制美術館なので注意
自転車は気持ちいいですね~!あっという間に到着です。
チケットセンターの中には海外の方がほとんど。受付対応するスタッフも流暢な英語をしゃべるので、海外の美術館に訪れたような錯覚に陥りました。
地中美術館は予約制の為、直接訪れても入館出来ません。予めオンラインで予約をし、地中美術館チケットセンターでチケットを受け取る必要があります。(GWの5月1〜3日は既に埋まっていました。すごい人気です。)
今回は予約なしの為、その場でオンライン予約をする必要がありましたが、最速で入館できる時間をスタッフに教えてもらって、その場でチケットを購入する事が出来ました。(運よく空いていたので)
購入出来た時間帯は、1時間15分後、どうしよう?
迷っている時間が勿体無いので、もう一つ訪れたかった「ベネッセハウス ミュージアム」へ行くことに。ただし、自転車ではいけないので、徒歩か、無料のシャトルバスのどちらか。
ちょうどタイミングよくシャトルバスが来たので迷わず乗りこみました!
ここは予約は必要なく、それほど並んでいないのですんなり入ることがてきました。40分ほどで鑑賞を終え、周りを少し散策することに。(鑑賞時間は個人差があります)
ほんと、どこにでもアート作品があるんですね。シャトルバスの待ち時間を利用して、少し散策するだけで、たくさんのアートに触れる事ができます。
帰りもタイミングよくシャトルバスに乗る事ができたので、予約時間の10分前にチケットセンターへ到着しました。
チケットセンターから地中美術館へ行く途中「地中の庭」を通って行くのですが、ここにはクロード・モネが描こうとした風景が広がっており、入館前から鑑賞体験が始まるという憎い演出があります。
館内は予約制にしている為、混雑する様子もなく、ゆっくりと安藤忠雄の建築やクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品を楽しむ事ができます。
正直、僕は芸術や建築にはそれほど詳しくありません。鑑賞料金はさておいて、素人の僕が見てもその世界観には圧倒されました。
作品数はそれほど多くないので、あっと言う間に鑑賞し終えますが、とても貴重な体験が出来ました。
個人的にはちょっと割高かな?と感じましたが、あまり安くしすぎると(入場制限があるので)チケット自体を購入できないことになってしまいそうなので納得。
何でもない道にも、訪れる観光客を楽しませる工夫が
美術館エリアで鑑賞を終え、再度自転車に乗って本村エリアへ。
直島では、ちょっと外れた道沿でもアート作品が楽しませてくれます。
地中美術館から、本村へ行く道は3ルート。どの道か迷いましたが、面白そうなこの道を選んでみました。
このルートは、ほとんど車や自転車は通っていませんでしたが、途中「桜の迷宮」そばにこんな面白いアートが待っていました。なおしまエリアマップには載っていなかったので穴場スポットでしょうか?
海外の観光客もついつい車を止めて、写真を撮っていますね。
葉桜になっていましたが、隣の湖沿いにある「桜の迷宮」では桜がたくさん植えられています。シーズンには是非とも立ち寄りたい穴場スポットですね。
次なる目的地、本村地区の家プロジェクトエリアへ
古民家などをアーティストが改修し、作品化したものが溢れている家プロジェクトエリア。実際の生活圏の中で日々進化を遂げるこのエリアもワクワクがいっぱいです。(現在は7軒が公開。※写真はありません。。。)
来島者と住民の方が交流する貴重な場でもあるので、美術館エリアなどでは見る事ができない、どこかホットする直島の姿がありました。
家プロジェクト南寺の駐輪場に自転車を止めて、歩いて散策をすることに。
遊びゴコロがいっぱいあっていいですね!
散策の合間にちょっと休憩もできます。
捨てられすはずだった空き缶がアートに生まれ変わったお店も
カフェも点在しているので本村でランチタイムを楽しむのもいいですね。
家プロジェクトの他にも、安藤忠雄の設計による打ち放しコンクリートの空間が築100年の木造民家の中に広がる「ANDO MUSEUM」や、直島建築シリーズの直島町役場、町民会館などがあります。
公園のトイレもおしゃれですね〜
最後の目的地は、草間弥生の『南瓜』
最後の目的地である草間弥生の「南瓜」を求めてつつじ荘へ。この区間も海の景色がとても綺麗で、サイクリングにはオススメです。本村から自転車で約10分で到着。ポツンと佇む鳥居の前の駐輪場に自転車を止めて散策をする事に。
南瓜の巨大なオブジェは人気のスポットなので、たくさんの人が記念撮影をする為に並んでいます。多いときは突堤いっぱいに人の列が出来るほど。
浜辺の散策や、ちょっと歩くと広い芝生広場があり、そこにもアート作品がいっぱい。海の家「つつじ荘」では食事をする事もできます。
思えば、最もたくさんの人がいたのがこのエリアでした。みなさん、南瓜のオブジェが目当てだったんでしょうか?
帰りは本村経由で宮浦港までサイクリング
南瓜もカメラに納め、もう悔いはありません。16時05分の船まであと1時間、規制されていない地中美術館経由の道もありますが、時間もかかり、急勾配で景色も楽しめそうになかったので、帰りは本村経由で帰る事にしました。(自転車で約20分)
本村経由で約20分最後のサイクリングを楽しんで、あとは宮浦港付近でのんびり過ごす事に。
まとめ
ノープランで直島を訪れてみて、6時間も滞在すれば、ほぼ全てのエリアをぐるりと回る事ができると感じました。本村エリアでランチをする、お気に入りの美術館でのんびり過ごす、瀬戸内の気持ちいい風を浴びながらサイクリングを楽しむ。
島内は、日本人よりも海外の方(特に欧米人)が多いエリアが多く、アートに囲まれた島独特の雰囲気も影響してか「ここは本当に日本か?」と思ってしまうほど。
本州からたったの15分で、どこか別の国のリゾート地に来たような、独特の島時間を味わう事ができます。島全体が一つのテーマパークのようです。
(一つ心残りなのは、宮ノ浦エリアにある直島銭湯「I♥湯」に行けなかった事…
サイクリングを楽しんだ後、最後にアートも楽しめる銭湯に入って汗を流し、船に乗る事ができれば最高ですね!