一人旅

【一人旅】能登半島の13スポットを巡るドライブが最高だった。

 

✽r∞trip|ルートリップ✽

先日、思い立って能登半島を周遊してきました。

先日といっても一年前の事です。

和倉温泉に長期滞在する機会があり、1日だけフリーの日があったので、和倉温泉→奥能登周遊→和倉温泉といった感じで、一人ドライブを楽しんできました。

 

ちょうど、人生に悩んでいた時期。

仕事に対してモヤモヤした感情があったので、そういった感情をリセットするために、秘境「奥能登」へ。

スマホの電源はオフにして、雑音を強制的に排除した一人ドライブ。

 

能登半島には何度か行ったことはありますが、改めて訪れると良いもんで、予定していた10ヵ所に加え、たまたま出会った3ヵ所、合計13のスポットを巡ってきました。

素敵な景色や、暖かい人柄、優しい能登の味は、心をデトックスするには十分で、とにかく最高の1日を過ごす事ができました。

 

千里浜なぎさドライブウェイ

まず最初のリセットポイント。

能登半島の玄関口とも言っていい、日本で唯一、波打ち際を普通車で走ることができるドライブウェイ。

8キロに及び、一直線の砂浜ロードが続きます。

車内の音楽を消して、窓を全開にし、浜風を浴びながらの爽快ドライブ。

最高です。

波で平らになったキレイなところを走らないと、足元をとられ、タイヤが空転してしまいます。少しの気を使いながら、アクセルを踏み続けます。

普通に走っていれば、全く問題ありません。免許取り立ての方でも走行できます。

 

能登の入り口で、能登半島に行くなら絶対に外せない定番スポット。

今浜〜終点の千里浜を完走。

ほとんど車が走っていなかったので、途中車を止めて、海を眺めます。

冷えた風を浴びながら、どこまでも続く日本海をぼんやり見つめる。

自分の悩みがちっぽけに思えてくる。

※悪天候時は走行出来ないのでご注意。

 

道の駅のとじま

人気のジェラートや、能登の味覚が満載。雰囲気も良い道の駅。

千里浜なぎさドライブウェイの終点そばにあります。

タイヤに絡み付いた砂を落として、売店へ。地方の道の駅は、普段あまり見かけないご当地グルメが揃っているので、楽しくなります。

砂の彫刻がありました

 

 

 

朝ごはんを食べていなかったので、お腹が減っています。

のとしし(イノシシ肉)の入ったカレーパン!グルメジビエ賞を受賞した逸品だそう。気になったので即購入。

能登で有名なジェラート店のカップアイスも。

もちもち系のスイーツに目がないので、こいつも。能登名物「おだまき」。初挑戦です。

 

朝からカレーパンと、お米のお菓子、カップアイスを一人寂しく駐車場の車内で食べるおじさん。

食欲も少しは満たされたので、輪島に向けて出発。

 

別所岳スカイデッキ 夢テラス

ちょっと寄り道。

能登半島でこの景色を見る事が出来るのはここだけ?輪島に行く途中のサービスエリアにある展望デッキ。

2つ目のリセットポイントがここ。

目立たないのでついスルーしてしまいますが、ここの展望台からの景色は、なかなかのものです。

無料のスカイデッキまで、歩いてすぐ。能登島から和倉温泉まで見渡すことができます。

ぼんやり景色を眺めているだけで、仕事のストレスから解放されます。

ウッドデッキから見渡す景色は一枚の絵画のよう。

「チュン、チュン」

小鳥のさえずりが、脳を刺激。しばらく目をつぶって、無心に。

リセット完了。

 

輪島の朝市

日本三大朝市の一つ。

元気の良い能登のおかあちゃんの声が響き渡る、活気ある市場。

海の幸を中心に、山の幸や雑貨などが並び、輪島のおばあちゃんたちとの触れ合いを楽しみながらお散歩。

食べ歩きやお買い物が楽しめます。

澄んだ空気に、海の幸の匂いが混じっていて、「これぞ能登!!」って感じです。

そしてなんだか懐かしい感じ。

能登半島でこれだけの人を見ることができるのはここぐらいでは?

しばらく人気のないスポットを巡っていたので、ここの雰囲気がとても暖かかったです。

能登の元気なおばあちゃんに元気をもらい、次の目的地へ。

 

白米千枚田

世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的なスポット。

日本海に向かって、段々畑が曲線状に広がっているんですが、これがまた絶景過ぎる。

階段を使って降りることも出来ます。海側から見上げる事もできましたが、やっぱり上から見下ろす景色が最高でした。

棚田をじっと眺めていると、おじいちゃん、おばあちゃんが畑を耕す姿が頭をよぎり、とっても温かい気持ちになってきました。(僕のおじいちゃん、おばあちゃんは畑を耕しません)

これぞ心のデトックス。

実はこの棚田、オーナー制度を採用していて、だれでも自分の田んぼを持てるんです。

会費1万円(収穫米5㎏進呈)、作業参加権付きのオーナー制度。

耕作作業は年間7回(田起こし、あぜ塗り、田植え、草刈り3回、稲刈り)あり、義務ではなく、都合の良いときにだけ参加していいらしく、あとの耕作管理は白米千枚田愛耕会が行ってくれるようです。

気になる方は >>こちらへ

こういった体験は、今のご時世とっても貴重なので、すごくいいなと。

近くに住んでいたら、申し込んでいたな。

いつまでも、棚田を眺めていたかったですが、時間がないので、さらに奥能登へ進んでいきます。

 

売店もありました

 

 

垂水の滝

さらに進んでいくと、気になるスポットが。

能登では珍しい、山から海に落ちる滝を発見。

こんな滝があるなんて知りませんでした。。。

落差35mの滝は、寒さ厳しい冬になると、強い海風によって左右に揺れながら、空に向かって昇っていくそうなんです。別名「吹き上げの滝」は冬の風物詩だとか。

これは見てみたい。

 

すず塩田村

今回の旅で一番気に入った場所「すず塩田村」

なぜか惹かれて約1時間ほど滞在。

ここまで来ると、本当に秘境という感じで、ここでの日常が、僕にはあまり想像できませんでした。

 

塩田村の塩は、今の日本で唯一の「揚げ浜塩田」で、海岸の砂浜を利用した塩田なんです。

 

全ての行程に、職人の手が入り、「うまい塩を作る」という至極シンプルで、奥が深い作業。

来る日もくる日も、変わらない日本海の景色を眺めながら、やるべき事をやる。その作業風景にとても惹かれ、ここの全ての景色、音、香りがとても神聖に感じたんです。

ここから海へ海水を取りに。

 

 

この海水から塩が作られます

 

あと、ここで頂いた塩グルメが最高でして、

極上のお塩を使って茹でた「じゃがいも」はシンプルなんですが、デンプンの甘味と、塩がマッチしていて美味。他にも「塩むすび」や「塩ソフトクリーム」もとても美味しかったです。とても素敵なお昼になりました。

シンプルだが美味い!ほくほくジャガイモ。

 

塩ソフトクリーム350円 ほんのり塩味が美味しい。

 

 

塩むすび好きにはたまらない一品!!!

 

各所、見学も出来るので、奥能登まで行かれる際には是非とも立ち寄って頂きたい、個人的オススメスポットです。

 

 

 

木ノ浦ビレッジ

能登半島の最果て「禄剛崎」を目指して、東へ。

県道28号線を進んでいると、「木ノ浦ビレッジ」という看板が。気になったので寄り道。

そこは、石川県珠洲市にある宿泊施設でした。

様々な体験ができる宿泊施設で、一番惹かれたの景色。

全8棟の各コテージからは、海を見下ろすことができて、ウッドデッキに出れば、解放感あふれる景色が広がります。

 

ちょっと見学させてもらいました。

 

▼コテージの中はこんな感じ。

 

 

木ノ浦海岸はあまりよく知らかなったんですが、里山里海に囲まれた珠洲市にこんな素敵なところがあったなんで、驚きの発見でした。

 

そして、木ノ浦ビレッジから坂を下った海岸沿いに、気になる建物発見。

木ノ浦ヴィレッジの方に「あの建物は何か?」と尋ねると、人気のカフェだとか。

ちょうど、どこかで休憩しようかなと思っていたので、立ち寄ってみることに。

 

Cafe Cove

車で坂道を降りていき、駐車場に止めてお店へ。

店内のストーブで何か炊いていて、その温かみと、香りが店内を優しく漂います。

 

入っただけで、素敵なお店だなと感じました。

そして、コーヒーを一杯だけきます。

 

11月の平日だった事もあり、他のお客さんはいません。かなりゆっくりコーヒーを頂けました。

お店の雰囲気同様、とても優しいコーヒーでした。

 

思いもよらない、リセットスポットに出会い、満足したところで、いよいよ能登の最果てに。

 

禄剛崎

能登半島の最果てに位置する白い灯台がある禄剛崎。

通称、狼煙の灯台。

海から昇る朝日と、海に沈む夕日が同じ場所から見れることで有名なを見ることができるスポット。

明治時代に、イギリス人の設計で造られた白の灯台もいい感じです。

道の駅に車を停めて、のどかな風景を眺めながら、坂をのぼっていくと灯台があります。

「ついにここまできたか」と感情に浸り、しばし休憩。

 

聖域の岬 空中展望台スカイバード 青の洞窟

禄剛埼灯台から車で程走ったところにある日本屈指のスポットへ。

「聖域の岬」と呼ばれる岬周辺は日本を代表するパワースポットと言われています。

大気の気流と海上の暖流・寒流がぶつかり合って、自然界の気が集中する地点になっているようで、富士山や、長野県にある分杭峠と並ぶ日本三大パワースポットの一つ、といわれています。

 

そんなありがた〜い場所に佇む一軒宿があるんです。

それが「よしが浦温泉 ランプの宿」

下の建物が全て「よしが浦温泉 ランプの宿」

 

どんなお宿かざっくり説明すると、

  • 館内の至るところにランプが用いられている。
  • 日常と切り離すために、テレビなどの娯楽設備は置いていない。
  • とにかく予約が取りづらい!
  • 波打ち際の露天風呂が非日常過ぎる!
  • ライトアップされた夜の雰囲気が最高!
  • 能登の海の幸が味わえる。

などなど。

一度は泊まってみたいな。

 

話を戻して、聖域の岬にある「青の洞窟へ」。

チケットを購入し、散策ルートの説明を受けて、入場ゲートへ。QRコードをかざしてゲートを潜り、下へ下へと降りていきます。

 

トンネルをくぐり、待ち受けるのは、青の洞窟。ライトアップされた洞窟に、これまで巡ってきた能登のスポットとは一味違う印象を受けます。

 

 

人工的な空間に、ちょっと現実に引き戻された感じ。

 

その後、パワースポットと言われるエリアを散策。

残念ながら、僕にパワーを感じる能力がなかったせいか、特段、この場所で何か特別なものを感じる事はありませんでした。。。。

疲れていたから??

 

 

青の洞窟も期待して行きましたが、ライトで照らされただけで、雰囲気は良かったですが、あくまでも人工的に作り出した”青の洞窟”なので、期待した以上の感動はありませんでした。

映えスポットを探している方にはオススメです。

ブランコみたいな不思議な建物もありました。

気を取り直して、最後のスポットへ。

 

雁の池

287号線を見附島方面に走っていると、右手に池が。

「ただの池かな?」

と思ったが、妙に引き込まれたので、車を停めてしばしぼんやり。

後で調べると、珠洲野池を代表するため池のひとつらしい。

 

見附島

まるで軍艦のような、高さ28mにもなる巨大な岩。

「見附島」は能登半島のシンボル的存在。

見るアングルによって全く異なる印象を与え、正面から見ると、今にも岩がこちらに向かって進んできそうです。。

 

ちょうど日が沈む前だったので、なんとか明るいうちに到着。

ここも観光客はいなくて、僕だけの空間に。

海鳥が見附島に向かって飛んで行く様子がとても良くて、圧倒的な存在感でした。写真で見るよりずっと大きくて、どっしりと構えます。

 

ドライブをしながら、各所で心をリセットし、思い新たに。なんとなく気持ちが締まってきた中で見つめる見附島。

その存在感にとても勇気づけられ、まるで岩が僕に向かって

「しっかりやれよ!」と言っているよう。

能登半島ドライブの最後の締めに、ちょうど良い感じになりました。

 

 

能登ドライブの記憶は、一年経った今でもはっきり覚えていて

「ああ、また行きたいな」

と思える素敵な1日。

 

家族や友人、恋人と行くのも良いですか、自分を見つめ直して、心のデトックスを行うのであれば、のんびり一人ドライブがオススメです。

是非、参考にしてみて下さい。

 

▼ざっくり編集した動画はこちら