✽r∞trip|ルートリップ✽
いよいよ春が近づいてきましたね。日本の春と言えば”桜”、”お花見”を思い浮かべますが、世界的にも珍しい雪の祭典が、春に日本で行われるのはご存知ですか?
世界有数の豪雪地帯が日本に?積雪最大20m!その特性を生かした観光イベント「立山黒部 雪の大谷フェスティバル」
毎年4月中旬に開通する山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」。国内外から多くの観光客が訪れるめちゃくちゃ人気の観光スポットで、「雪の大谷フェスティバル」はそのアルペンルートの一部のエリアで行われる期間限定の人気イベントです。
イベントの行われる室堂(富山県)は標高2,450mに位置する世界有数の豪雪地帯。「大谷」と呼ばれる地点は地点的に吹きだまりとなり、その高さはなんと20mに迫ることもあるんですね。
巨大な雪の壁は「雪の大谷」と呼ばれていて、期間限定で歩いて観光をする事ができるんです。
この「雪の大谷」のある室堂まで、電気バスや、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで行きます。3,000m級の山々を眺めながらの移動は本当にダイナミックで素晴らしく、背景には多くのドラマが隠れています。
雪の大谷の期間が終わると、今度は日本最大のダム「黒部ダム」の放水も人気なんですね。
見所があり過ぎて、日本人なら絶対に行っておきたい「立山黒部アルペンルート」へ。関西方面からだとツアーが人気ですが、マイカーでも無理なく行く事が可能なんです。今回は、大阪から車で行く場合のルート、プラン、費用をご紹介します。
立山黒部アルペンルートをざっくり解説
まず初めに「立山黒部アルペンルート」の位置関係を把握する
「立山黒部アルペンルート」の入り口は2つあり、富山県側の立山駅と、長野県側の扇沢。非常に広範囲になるので、マイカーで行って全区間(通り抜け)を楽しむのはあまりオススメしません。
なぜかと言うと、全てのルートを楽しむ場合、車を回送しないといけません。(立山からスタートした場合は扇沢まで)その費用は約27,000円!馬鹿になりませんよね。。。
オススメは?扇沢⇄室堂の引き戻しパターン
僕のオススメするルートは長野県側の扇沢駅から、室堂まで行って引き戻すパターン。これなら、「黒部ダム」「雪の大谷」「立山ロープウェイ」などを楽しむことが出来るんです。
マイカーの回送も不要で、大阪からでも1泊で楽しむ事ができます。下記では、扇沢駅に最も近い「大町温泉」に泊まって、翌日に「立山黒部アルペンルート」の観光を楽しむ定番プランをご紹介します。
気になる費用は、4人で行った場合、温泉旅館に泊まって一人3万円以内で楽しむ事ができます。それも人気の温泉旅館に泊まって^_^
それではどうぞ。
\このルートのドライブ費用は/
平日・通常 約27,263円
休日ETC割 約21,173円
(ガソリン代、高速道路代、駐車場代)
詳細はページの一番下へ↓
恋人・夫婦
友達
家族
1日目 立山黒部アルペンルートに一番近い大町温泉に泊まる
出発の目安は?
大阪駅出発 8:00
大阪から大町温泉まで直行で約5時間半。途中、長野ならではの観光も楽しみながら大町温泉へ向かいましょう。
大王わさび農場
滞在時間 14:30-15:30
せっかく長野まで来たのに、「温泉まで直行」というのも味気ないですね。そこでオススメなのが「大王わさび農場」
長野ならではの、のどかな”わさび田風景”が広がり、映画のロケ地もなった”水車小屋”や北アルプス一望の展望台もあります。
他にも、本わさびのソフトクリームや、わさびコロッケなどわさびグルメも満喫しましょう。
Information Map(料金・駐車場・アクセス)
料金:無料
営業:9:00〜17:20
休園日:無休
駐車場:無料
歩行難易度:
大町温泉
到着時間 16:10
アルペンルート(長野側 扇沢駅から車で15分)の玄関口、大町温泉に泊まりましょう。
おすすめのお宿 「信濃の里 ときしらずの宿 織花」
大町温泉の中でも指折りの口コミ評価を得ている人気温泉旅館。20部屋とこじんまりした旅館ならでは。落ち着いた雰囲気が楽しめ、サービス面の評価が高く、料理も高評価。女性風呂や貸切風呂は源泉かけ流し100%のお湯が楽しめます。
2日目 立山黒部アルペンルート
ホテル出発 8:00
大町温泉から扇沢まで車で約15分。8:30発の電気バスに合わせて出発しましょう。
「立山黒部アルペンルート」で絶景体験
扇沢 8:30発
目的地の室堂にむけて、まずは電気バスの乗って黒部ダムへ!
黒部ダム建設時に、資材搬送用に掘削されたトンネルを通り抜けます。
電気バスの乗る事約16分。
なが~いトンネルを抜ける手前でストップ。バスから降りて、光の射す方に歩いていきます。
出口では迫力の黒部ダムが待っています。
黒部ダム・黒部湖 8:46-9:10
見えてきました!待ち構えるのは日本一の高さを誇るアーチ式の「黒部ダム」
延べ1,000万人の人出により、7年の歳月をかけてつくられた巨大ダムで映画「黒部の太陽」にも描かれています。
展望台から下記のようなアングルで眺望を楽しむ事も出来ますが、復路の楽しみにとっておいて、次の目的地へ。
9:10発の黒部ケーブルカーに間に合うように、ダムの堰堤を歩いてケーブルカー乗り場へ。
黒部ダムの観光放水
6月26日〜10月15日の期間は、大迫力の観光放水を見る事が出来ます。毎秒10t以上の水が放水される様は壮観!日本最大のダムは圧巻です。
標高差約400m、最大勾配31度の急斜面を走る特徴的なケーブルカーで登っていきます!
黒部平 9:15-9:30
黒部平でロープウェイに乗り継ぎをしますが、出発までちょっと時間があるので、展望台に行って、景色を楽しみましょう。
景色を楽しんだ後は、日本最長のワンスパンロープウェイに乗って大観峰へ。
ワンスパンロープウェイとは、支柱が一本もないこと。1.7kmをワイヤーだけでつないでいます。このロープウェイからの景色も素晴らしく、立山連峰や黒部湖、大観峰の景色が広がります。
大観峰 9:37-9:45
絶景が楽しめる大観峰駅の屋上テラス。雪で覆われた巨大なかまくらも出現します!(4月15日〜5月下旬)
あまり時間がないのでサクッと見学して、トロリーバスに乗り込みましょう。
電車線から電気の供給を受けながら走る立山トロリーバス。
日本でトロリーバスに乗ることができるのはここだけ。「対向車がきても大丈夫?」と心配になるほどの横幅のトンネルを走ります。(実際にすれ違います)
室堂 9:55-11:45
いよいよ室堂に到着!
とても眩しいので、サングラスは必須ですね。
標高2,450mの室堂付近は、6~8mの雪が積もる世界有数の豪雪地帯なんですが、なかでも「雪の大谷」といわれる大谷エリアはなんと20mの高さに迫る事もあるようです!(ちなみに昨年は最も高い地点で16m)
毎年、ゴールデンウィーク明けまでが高さのピーク。
約500mの雪の大谷ウォークを楽しみましょう!室堂でランチも楽しんで、来たルートを戻って行きます。
帰りのルートは?
黒部ダムでちょっと時間をとって、扇沢に戻るプランです。
室堂 11:45発
大観峰 11:55-12:20
黒部平 12:27-12:40
黒部湖・黒部ダム 12:45-13:35 ※展望台などからの眺望を楽しみましょう。
扇沢 13:51着
お疲れ様でした。
Information Map
料金:扇沢⇄室堂往復 大人9,210円、小人4,610円(小学生)
営業:4月15日〜11月30日(雪の大谷は6月22日まで)
駐車場:無料
歩行難易度:
大阪駅到着 20:50
お疲れ様でした
ルートの詳細費用
この記事のルートにかかる費用をまとめました。家族や友人で行った際に、高速道路代やガソリン代などみんなでかかる費用と、それを一緒に行った人数で割り算した時の一人当たりの費用をまとめています。旅行の行き先選びの参考にしてみて下さい。
みんなでかかる費用の詳細(概算)
平日 | 休日 | |
高速道路代(福島ー安曇野、安曇野ー梅田) | 19,810円 | 13,720円 |
ガソリン代(燃費15km/L、ガソリン130円/L、走行860kmで計算) | 7,753円 | |
駐車場代 | ー | |
合計 | 27,263円 | 21,173円 |
※記事公開日の料金です。高速道路代の休日はETC休日割(普通車)を適用。
大阪から、グループで行った時の一人あたりの費用(概算)
ドライブ費用+立山黒部アルペンルート(9,210円)
平日 | 休日 | |
4人の場合 | 16,026円 | 14,503円 |
3人の場合 | 18,298円 | 16,268円 |
2人の場合 | 22,842円 | 19,797円 |
これに、大町温泉の宿泊費用がざっくり14,000円程。4人で行けば何とか3万円以内に抑える事ができますね!